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備忘録です

宇佐見りん「推し、燃ゆ」はつまらない?オタクは読むべき?


最近芸能人や有名人の結婚発表などが続き、ショックを受けているファンの方も多いのではないでしょうか。私もその一人ですが、そんな人に是非読んでほしい本です。

小説をあまり読まない私ですが、個人的にはかなり衝撃作だったので、24歳OLなりの感想を自分語りと共に書いていきたいと思います。笑

先に言うとこの本、アイドルを追いかけたことがあるオタクは全員読むべきだと思います。

ざっくりした本の内容と最初の印象

まず、この本は2021年芥川賞受賞作品、2021年本屋大賞もノミネートされている作品で、なんと作者が当時大学生たったそう。

この表紙、本屋で見たことある人も多いのではないでしょうか。

逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈“することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し——。デビュー作『かか』は第56回文藝賞及び第33回三島賞を受賞(三島賞は史上最年少受賞)。21歳、圧巻の第二作。

読み進めていたら、あらびっくり。

ADHD気味で、推しがいて、自己肯定感が低くて生きづらさを感じている主人公(あかり)が昔の自分にそっくり。

「自分を認めてほしい」という思いすら起こらないほど、あかりは何もできない自分の事が許せない。無気力で、ただ生かされてる。推しを推してる時だけ輝けるし、生きてる意味を見出せる。

まさに中高生時代の昔の自分でした。(自己肯定感激低)

だからすごく「この小説は嫌だ」と思ってしまった。
でも気になって読んでしまう。私にとってはそんな作品でした。

読む人にとってはすごくイライラする人と、鬱小説だなあと思う人と、
理解できない、つまらないと思う人もいるんだろう。
でも読んでみてほしいんですよね。余韻が、すごい。

主人公の性格が自分と重なる

私はとにかく自分を主人公(あかり)に重ねて読んでしまいました。(あかりほどではなかったけど)

周りから見たらヤバい人で、成績も悪く生活もできず、学校にも行けず、
なんだかぼーっとしていてやる気がない。そんな学生でした。

でも自分自身は、推しが存在して活動してるだけで、すっごく幸せで楽しくて仕方がない。

学校はつまらなかったけど、その時推しがいたからすごく充実していて楽しかったと今でも思います。

周りにどう思われてようがどうでもいい!!
そう思えるほど熱中させてくれる推しはどう考えても大好き。

それ以外は何もいらないって気持ちが、痛いほど気持ちがわかる。

多分一度でもアイドルや手に届かない人を好きになって、追いかけたことがある人は、読んだ後すごくつらい気持ちになる。

ラストが微妙?個人的にはアリ!

この本の終わり方には、賛否両論分かれてるみたいですが私は少しモヤッとするかな〜くらいでした。(ネタバレしてしまうので多くは言いませんが..笑)

でも私は未来を最後は読者に想像させるような感じで
良いんじゃないかなと思いました。

これからあかりはどんな未来を切り開いていくんだろうかと、
続編があれば是非見てみたいと思いました。

主人公(あかり)の未来を勝手に想像

また自分の話を挟みますが、

私の場合は、デザインを学び、(就職も勉強もしたくなくて、推しに近付きたくてって理由で学校にぽんと入った)、必死に推し活や奨学金の為にバイトをしているうちにそこで恋人が出来て、そこからはも~全てが変わったんですよね。。

だから、もしかしたらあかりもそうなるのかな。なんて思ったり。

大恋愛をすると人間変わりますよね。

ただ、このあかりにとって大恋愛をすることが幸せなのかというとそうでもないんですよね。だからあかりも現実で好きな人を作ればいいとかそういう問題じゃないんですよね。ただ、あかりなりの居場所を早く見つけてほしいなとすごく読んでて思いました。

この本を読んで感じたこと

私は、この本を読んで自分は良くも悪くも大人になってしまったと思いました。
就職、1人暮らし、同棲、転職などを経てたくさん泣いて笑って辛い思いもして、
もう学生の時の推し活一直線だった自分ではなくなってしまった。

だから、前よりはだいぶしっかり地に足つけて生活できているなと
実感しているけど、以前みたいに「推しが私の全てだ」と思えるほど
心が、体が燃えるような、熱い思いは無くなってしまった。

まあでも、今はゆるく楽しく推し活できていて楽しいです^^

ほんと、推し方は人それぞれですからね。
(私も作者の宇佐見りんさんと一緒で色々な界隈のオタクを見るの大好きです。笑)

今後の推し活の在り方について改めて多く学べたなと思いました。

現在オタクをしている方は自分の未来について考えさせざる終えなくなる本なので読んでみてほしい。そして感想を教えてほしい。笑

あと、推し活も恋愛も脳をバグらせるのにはもってこいだなとも思いました( ˘ω˘ )w

おしもゆ本、私はAmazonAudibleでゆっくり聞いたので3時間半位
かかりましたが(玉城ティナさんのナレーションとっても良かった)

普通の本の方は1時間30分位でサクッと
読めるらしいので是非読んで見て下さい!

 

宇佐見りん先生デビュー作(当時20歳)の「かか」も気になります。
レビューを見るとやはり天才といわれている。気になる・・・・。

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かかも、読んだらまた感想を書きたいと思います^^

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